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大江戸線延伸で、練馬の仕入れは変わるか。地元の不動産会社として考える

大江戸線が延伸すれば、これまで当社の企画では難しかった土地も、検討できるようになるのだろうか。

当社は練馬にあります。地元の交通や街の変化は、暮らしの面でも、これからの仕入れという面でも気になるところです。

ただ、将来への期待だけで、今の仕入れを決められるわけではありません。

現状では難しい理由がある一方、計画がもう少し具体的になれば、考えられる方法もある。今回は、そのあたりを当社の立場から整理してみたいと思います。

光が丘から先へ。新駅周辺の将来像が示された

練馬区は、大江戸線の延伸を見据えた「沿線まちづくりデザイン」を策定しました。新駅周辺をどのような街にしていくか、その将来像や取組をまとめたものです。

練馬区内で検討されているのは、現在の終点である光が丘から、大泉学園町方面へ延ばす区間です。新駅として、土支田、大泉町、大泉学園町の3駅が予定されています。いずれも仮称です。練馬区の延伸計画で概要を確認できます。

駅ができることに加えて、駅前広場やアクセス道路、商業・公共サービスなどをどう整えていくかも、地域の使いやすさに関わります。区の資料では、沿線のまちづくりと鉄道整備を一体で進める考え方が示されています。沿線まちづくりデザイン

ここで区別しておきたいのは、まちづくりの将来像が示されたことと、延伸の事業化や開業時期が決まったことです。

練馬区の説明には2040年頃の開業を想定した検討が出てきますが、確定した開業予定として受け取ることはできません。今後の手続きや整備に時間がかかることも含め、見ていく必要があります。

今の当社の企画では、駅距離が大きな壁になる

地元に新駅ができる可能性があることには、期待があります。

ただ、今の当社の企画で考えると、この周辺の土地は簡単には扱えません。私が気にしているのは、現在の駅から徒歩15分以上かかり、バス便となる立地です。

これは、駅から遠い土地には価値がないという話ではありません。その場所で暮らす方にとっての良さと、当社の企画として成立する条件は、それぞれ考える必要があります。

当社としては、現状の交通条件を踏まえたうえで、事業として成り立つかを判断しなければなりません。「将来は駅ができるかもしれない」という理由だけで、今の駅距離の問題を解消したことにはできないからです。

土地の大きさによって、建売業者と競合しにくいものなら、価格次第で検討する余地はあります。それでも、現在の企画で進めるには難しい、というのが今の実感です。

計画が具体化すれば、「保有して待つ」という方法も考えられる

一方で、今すぐ建物を企画して販売する方法だけが、土地の扱い方ではありません。

延伸の見通しがもう少し具体的になり、値段の合う土地があれば、購入して保有し、新駅ができた段階で売却する。そうした方法も、今後は検討したいところです。

現在はバス便として評価されている土地でも、新駅まで歩けるようになれば、検討する人や用途が変わる可能性があります。同じ土地でも、交通条件の変化によって見方が変わることはあると思います。

もちろん、これは当社がすでに購入を決めたという話ではありません。仕入れ価格と、計画がどこまで具体的になったかを見ながら考える、今後の選択肢です。

値段が合うかは、待っている間の費用も含めて考える

保有する方法を考えるなら、購入価格だけでは判断できません。

例えば、資金を借りて購入するのであれば金利がかかります。保有中の税金や管理費用もありますし、開業時期が想定より先になれば、資金を使えない期間も長くなります。

将来、いくらで売れるかだけでなく、そこまでどのくらいの期間と費用がかかるのか。その両方を見て、仕入れ価格を考える必要があります。

また、計画が具体化してから買おうとすれば、売る側も将来性を価格に織り込むかもしれません。見通しがはっきりするまで待つことと、価格の合う土地を確保すること。その兼ね合いが、思案のしどころだと感じます。

新駅ができるという期待を持つなら、予定どおりに進まなかった場合も一緒に考えておきたい。保有を続けられるか、ほかの使い方や売却の可能性はあるか。そうした確認まで含めて、検討することになると思います。

地元の変化を追いながら、仕入れの選択肢を考えていく

今回のニュースを読んで、当社としても引き続き注目したい地域だと感じました。

現時点では、駅距離やバス便という条件があり、当社の企画では難しい。それでも、今後の計画次第では、土地の見方や事業の組み立て方が変わる可能性があります。

そのときに、価格が合えば購入・保有し、新駅ができた段階での売却も検討する。そうした選択肢を持ちながら、計画の進み具合を見ていきたいと思います。

練馬にいる会社として、街が便利になることは楽しみです。その期待を持ちつつ、仕入れでは価格と時間を具体的に考える。今は、その両方を大切にしておきたいところです。

※延伸計画に関する記載は、2026年10月29日時点で確認できた公表資料に基づきます。新駅名は仮称で、延伸の実現や開業時期、将来の売却価格が確定しているものではありません。

著者プロフィール

Lidix

ライディックス株式会社 代表 山上 晶則

東京都で不動産会社を経営しています。
将来的に不動産経済がどうなるかは、あくまでも二次的な要因が大きいため、「国内外の政治経済や金融」、「異業種で成功している事例」などを分析することを得意としています。

このブログでは、現在の経済状況を自分なりに読み解き、時代に合った経営や様々な投資、そして、「何かに依存しない生き方」を求めて日々勉強している内容をアウトプットするために書いています。

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