以前、このブログで『DIE WITH ZERO』を読み直した感想を書きました。
「50代の今、ようやく腹落ちした『DIE WITH ZERO』──貯めるより、味わい尽くす生き方へ」
そのとき考えたのは、お金を増やすことだけでなく、それを使って、誰とどんな時間を過ごすかが大切だということです。
先日、健美家で高齢富裕層が考え始めた「不動産を畳む」という選択を紹介する記事を読みました。
資産を増やしてきた人が、今度はその資産をどう使い、どう整理していくかを考える。以前の書評で書いたことの、その先にある話だと感じました。
ただ、私は今も資産を増やしている段階です。
それでも、増やしたお金を使う時間については、以前よりも重要視するようになりました。
趣味が分からないから、まず実験してみる
これまでの私の過ごし方は、お付き合いのゴルフと会食が中心でした。
今は、そこから少し広げて、いろいろなことにチャレンジしようとしています。
とはいえ、「これを趣味にしたい」というものが、はっきり決まっているわけではありません。そもそも、どんなことを趣味にしたらよいのかも、まだよく分からない。
だから、とにかく実験だと思ってやっています。
自分が何を面白いと感じるのか。何なら、またやってみたいと思えるのか。
それは、考えているだけでは分からないのでしょう。実際に時間を使ってみることで、少しずつ見えてくるものだと思います。
資産を増やす方法を考えることと同じように、自分が楽しめることを探すためにも、時間を使う。今は、そのことを以前より大切にしています。

若い頃は足し算でも、人生の後半は引き算も必要になる
若い頃は、足し算ばかりでも問題ないと思っています。
仕事を増やす。経験を増やす。人とのつながりを増やす。資産を増やす。
そうやって、自分にできることや、選べることを広げていく時期があってよいのでしょう。
ただ、人生が後半に入ってくると、引き算も大切になってくると感じます。
何か新しいことに時間を使いたいと思っても、これまでの予定や習慣をすべて続けたままでは、入る余地がありません。
何を増やすかだけでなく、何を続け、何を減らすかも考える。
引き算をすることで、新しいことを試す時間も生まれるのだと思います。
「不動産を畳む」という話から考えたこと
健美家の記事では、複数の不動産を持つ65歳の方が、保有する資産を、持ち続けるもの、今後処分するもの、子どもに早めに渡すものに分けて考えています。
私が気になったのは、単に売却を考えていることではありません。
これまで増やしてきた資産を、これからの自分と家族の生活に合わせて見直していることです。
不動産を取得するときには、価格や収益性、将来の売却を考えます。それに加えて、その資産を持つことで、自分はどんな人生を送りたいのかも大事なのでしょう。
持ち続けることで安心につながるものもあれば、役割が変わっていくものもある。
この記事だけで、富裕層全体が資産を減らす方向に動いているとは言えません。ただ、自分が増やしてきたものを、いつか見直すという視点には、考えさせられるものがありました。
今の私は、足し算と引き算を両方やっていく
私は、今すぐ資産を畳もうと思っているわけではありません。
これからも資産を増やしていきたいし、新しいことにも挑戦したいと思っています。
一方で、楽しむことを「資産がもっと増えてから」に全部先送りしたくもありません。
以前の書評では、お金・健康・時間のバランスについて書きました。今は、そのバランスを、自分なりに試しているところなのだと思います。
何が趣味になるかも、まだ分からない。それでも、まずやってみる。
そして、新しいことを足していくために、今までの時間の使い方も見直していく。

現時点の結論
資産を増やすことと、今の人生を楽しむこと。その両方を大切にしたいと思っています。
若い頃のように、何でも足していくだけでは、時間も体力も足りなくなる。だからこそ、これからは何を減らすかも考える必要があるのでしょう。
足し算を続けながら、引き算もする。
その中で、自分が本当に楽しめることや、大切にしたい時間を探していく。
それが、今の私にとっての『DIE WITH ZERO』との向き合い方です。




