40代から気づいた「早く勝った人の圧倒的な優位」と、それでも僕らが戦う理由
若い頃はよく「人生はいつからでも変えられる」と言われました。
でも、正直に言うと─あれは半分ウソです。
実際、僕は今50代ですが、40代になって心底感じたのは、「早く勝った人には敵わない現実」が確かにあるということです。
■ 若いうちに勝った人は、圧倒的に有利
これは西野亮廣さんの言葉を借りるなら「早いうちに勝った方が得をする」という、覆せない事実。
僕も経営をしていて、若い頃から努力を積んできた人たちの“複利”の恐ろしさを何度も見てきました。
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若くして成功した人たちは、同じく勝っている人たちと組み、チャンスがどんどん増える。
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経験と信用の積み重ねが、交渉でも人脈でも圧倒的に有利に働く。
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10代、20代から学びや訓練を積んだ人には、そもそも“時間”という最強の味方がついている。
これはもう、しょうがない現実です。
たとえば野球で言えば、大谷翔平が家で素振りをしていた時間に、僕らが飲み会に行っていたなら──その差がつくのは当然なんです。
(少し例えが飛躍していますが・・・)
■ 40代・50代からの挑戦は「罰」から始まる
僕は40代になってから本格的に勉強し直したり、新しい事業にチャレンジしたりしてきました。
でも最初は、まさに「20代30代をサボった罰」を受けるところからのスタートでした。
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頭では分かっていても、体力も記憶力も落ちている。
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若い頃のように徹夜で走れない。
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同世代の“勝ってきた人”との差は、想像以上に大きい。
つまり、人生後半の挑戦は“借金スタート”ということです。

これは悔しいけれど、受け入れなければならない現実です。
ただし──それでも、勝負できる余地はあります。
■ 成長を止める最大の敵は「否定から入る自分」
40代以降の人たちに一番多いのが、
「それは違う」「でもさ」と、否定から入るクセです。
僕も昔そうでした。結果、チャンスを逃してきたと思います。
否定から入ると、情報が入ってこなくなるんですよ。自分の“知ってる範囲”でしか物事を考えなくなり、学びが止まる。
さらに、否定的な人の周りには誰も近づかなくなります。
これが、いわゆる“老害化”の入り口です。
■ 僕が実践している「肯定から入る習慣」
ある時から、意識的に口癖を変えました。
相手が何を言っても、まず最初にこう言うようにしています。
「なるほどね」
「確かに、それはありますね」
一度受け止めた上で、
「一方でこういう考え方はどうでしょう?」
と返す。
この“順番”を変えるだけで、人間関係も情報の質も大きく変わりました。
人は「話を聞いてくれる人」に自然と集まる。
結果、情報が勝手に流れ込んでくるようになりました。
■ 人生後半で一番強いのは「素直さ」を取り戻した人
人生の前半で勝てなかった人にしか見えない景色があります。

それは「素直に学び直す勇気」を持った人だけが見られる世界です。
若い頃はプライドが邪魔してできなかったことが、年齢を重ねると、ようやくできるようになる。
それこそが、人生後半の最大の武器だと思います。
■ まとめ:40代からの成功法則は「笑って、肯定して、学び続ける」
早く勝った人には確かに敵わない。
でも、40代からは“深く勝てる”。
若さのスピードに勝てなくても、経験の深さでは勝てるんです。
僕は今でも毎日「なるほどね」と言いながら、
笑って、学んで、また挑戦しています。
その繰り返しが、人生後半の成功を作っていくと信じています。



