アドバイスを求められたのに“自分流”で動いて失敗した人を見て気づいたこと
最近、身近な人から相談を受けました。
「本気で状況を変えたい」「アドバイスがほしい」と言われたので、私もできる限りのことを伝えました。
過去の自分の失敗も、遠回りした経験も含めて、正直に。
ところが結局その人は、私のアドバイスを参考にするどころか、
いつもの自分の判断基準のまま行動してしまい、結果は予想通りの失敗でした。
その出来事を見て、改めて強く感じたことがあります。
アドバイスを求めながら“自分の判断で動く”という矛盾
相談してきた本人はもちろん悪気があるわけではありません。
むしろ「変わりたい」という思いが本気だったからこそ相談に来たはずです。
ただ問題はここです。
アドバイスを求めながら、自分の判断を優先する。
これをやってしまうと、何も変わらないんですよね。
なぜなら、
現状の自分は、“自分の思った通りに行動してきた結果”だから。
過去と同じ判断 → 過去と同じ行動 → 過去と同じ結果
これは変えようがありません。
今回の相談内容で起きたこと(要点)
相談してきたその人には、私がこう助言しました。
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行動する順番を変えたほうがいい
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体験者の成功パターンを真似したほうが早い
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迷ったら「量」をこなすほうが安全
しかし返ってきた言葉はこうでした。
「でも、自分はこう思うんですよね」
「その方法はちょっと・・・」
結果、忠告とは真逆の選択をし、案の定うまくいきませんでした。
見ていて苦しかったですが、同時に私もかつて同じことをしていたなと気づかされました。
“理解できるアドバイスしか採用しない”と人は変われない
この出来事から、はっきり再確認しました。
人は、自分が理解できるアドバイスだけを採用しがち。
でもそれって、自分の思考の延長にあるアドバイスでしかない。
つまり、未来が変わるほどのインパクトを持つアドバイスは、たいてい「理解できない側」のものなんです。
変化って、違和感や不安や抵抗を伴うもの。
だからこそ、
“理解できないけど信じてやってみる”
ここに成長の分岐点がある。
今回の相談の一件は、それを痛いほど思い出させてくれました。
じゃあ、どうすべきだったのか?
答えはとてもシンプルです。
🔹アドバイスを求めた相手を「自分で選んだ」時点で
→ アドバイスは鵜呑みにする覚悟を持つべき
相談する相手を慎重に選んだのなら、次に必要なのは選んだ人を信じきる姿勢です。
理解できる/できないは関係ない。
「自分が選んだ」
「だから従う」
この覚悟を持つ人が、結果を変えていきます。
僕自身への戒めにもなった
今回の件は、反省と学びが混ざった出来事でした。
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人はアドバイスを求めても、自分の考えを捨てきれない
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本気で変わるには、過去の自分の判断を手放す必要がある
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アドバイスを鵜呑みにできる人だけが変われる
相談してきたその人の失敗を笑う気持ちはありません。
むしろ、私自身もずっと同じ失敗を繰り返してきました。
だからこそ、強く思います。
成長できるかどうかは「アドバイスそのもの」ではなく
受け入れる側の姿勢にすべてがかかっている。
最後に──
アドバイスを求めながら反論してしまっていないか?
変わりたいと言いながら、過去の思考にしがみついていないか?
これを自分に問い続けられる人は、必ず伸びていくと感じています。
相談相手はしっかり選ぶ
選んだ以上は従いきる
シンプルですが、本当に人生を変える力を持った姿勢だと思います。



