不動産投資家・オーナーに伝えたい「人間関係を選ぶ力」
私は不動産デベロッパーとして日々多くの方と関わっています。土地の仕入れ、建設会社との打ち合わせ、仲介業者や投資家とのやり取り──この仕事は「人との信頼関係」で成り立っていると痛感しています。
仲介会社、管理会社、施工業者、入居者、そして金融機関…。関わる相手を間違えると、せっかくの投資が思うように成果を出せなかったり、余計なトラブルを抱え込んでしまうことも少なくありません。
私自身、不動産デベロッパーとして現場に立ち続ける中で、改めて痛感しているのは、投資の成否を左右するのは「物件」だけでなく「人間関係」だということです。

信頼できるパートナーの特徴
不動産投資は「一人では成立しないビジネス」です。良い人と組むことで成果は大きく変わります。
投資家・オーナーの皆さんにおすすめしたい、信頼できる人の特徴は次の通りです。
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前向きで自律的な人:問題が起きても人のせいにせず、すぐに解決策を出せる。
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長期的な視点を持つ人:短期利益ではなく、将来の資産価値を一緒に見てくれる。
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変化に柔軟な人:法改正や市況の変化に合わせて提案を変えられる。
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価値提供を重視する人:自分の利益よりも「投資家にどんなメリットがあるか」を優先する。
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時間を大切にする人:話が簡潔で、契約や交渉もスピーディー。
こうした人と出会えれば、投資家としても安心して任せられるはずです。

距離を置くべき相手
逆に、私自身が「関わらない」と決めているタイプの人もいます。投資家やオーナーの方にもぜひ参考にしていただきたいです。
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価値観を押し付ける人:「普通はこうだ」と選択肢を狭めてくる。
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お金や肩書きばかり気にする人:本質より見栄を優先する。
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他人の成功を妬む人:悪口やゴシップを好む。
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約束や感謝を軽視する人:信頼関係を積み上げられない。
不動産経営は長期戦です。こうした相手と組むと、必ずどこかで摩擦や損失が生じます。
人の本質を見抜く視点
物件を見る目と同じように、人を見る目も投資家にとって大切です。私が特に重視しているのは次の5点です。
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感謝が自然に出るか
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注意や指摘を素直に受け止められるか
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困難なときに責任を引き受けるか
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立場が変わっても謙虚さを保てるか
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小さな約束をきちんと守れるか
特に「見られていない時の行動」には、その人の本質が現れます。
まとめ:物件選び以上に大事な「人選び」
投資家やオーナーの皆さんにお伝えしたいのは、
良い物件を探すのと同じくらい、良い人と付き合うことが重要だという点です。
信頼できる人間関係があってこそ、安定した投資成果や安心できる不動産経営が実現します。
物件を選ぶ目と同じくらい、人を選ぶ目を磨くことを、ぜひ意識していただきたいと思います。




