“AOKI”言わずと知れた紳士服業界の老舗!
そんなAOKIグループが運営している『快活CLUB』があります。
全国で436店を運営している複合カフェです。
複合カフェ・・・インターネット環境、漫画、ダーツ、カラオケ、ビリヤードなど遊戯を併設している店舗のこと。
最近では、TV番組の「マツコの知らない世界」で、様々なフライドポテトを食べ比べてきた方が、数あるファーストフード店や居酒屋を抑えナンバーワンに選んだお店でもあります。
紳士服市場の縮小で苦戦するファッション事業を尻目に、快活CLUBは売上高、店舗数ともに業界1位でAOKIの主力事業になりつつあるようです。
業界の売上順位
1位 快活CLUB 約368億円
2位 スペースクリエイト自遊空間 60億
3位 アプレシオ 約52億
快活CLUBがダントツの1位です。
そんなAOKiグループの売上・利益推移は・・・
【売上高】
2018年3月期(円):全体1984億 ファッション1185億 複合カフェ341億
2019年3月期(円):全体1939億 ファッション1144億 複合カフェ368億
【営業利益】
2018年3月期(円):全体149億 ファッション85億 複合カフェ21億
2019年3月期(円):全体134億 ファッション72億 複合カフェ22億
現在の複合カフェは、一昔前の“マンガとインターネット”のみのお店ではなく、ダーツやカラオケなどの遊戯スペースを併設したり、飲食を充実させるなどして資本力がないと中々難しくなってきているようです。
そして、AOKiは成長性の高い複合カフェに資本を投入して、事業構造を大きくシフトしようとしています。
そもそもAOKIの遊休資産を活用する目的で快活CLUBはスタートしたようです。
そして店内はバリ島の高級ホテルをイメージしています。
冒頭で書いた、“フライドポテト”は30代〜40代が好む味付けにしたりと明確にターゲットを決めています。
現在はフィットネスジムとの併設 でジム利用者が快活CLUBを利用するなど進化しています。
また、今後の成長施策としては女性専用を設けるなどして女性の取り組みにも重点を置いているようですね。
ファッションからエンターテイメント事業へ業態転換を図ろうとしているAOKIの取り組みは、主力事業の成長性にかける多くの会社にとって注目すべき事例ですね。
人口減などで、今後の成長性に疑問をかけられる不動産業界にとっても考えさせられました。