ビジネスと不動産経済を本気で考えるブログ

「LINEの最後の一言」で分かる。仕事を任せたい社長・任せたくない社長の決定的な差

LINEのやり取りひとつで、その人の“経営者としての器”が見えてしまう話

最近、同じ業界の経営者に仕事を振ろうとしたとき、ふと気づいたことがある。
「LINEの最後の返し方だけで、仕事を任せたいかどうかが決まってしまう」ということだ。

相手は、ここ数年なかなか数字が作れていない社長。

だからこそ、こちらとしてはチャンスを与えたいという気持ちもあった。

同じ業界だし、同じ経営者として頑張ってほしいという思いもあった。

でも、実際にLINEでやり取りしていると、妙な違和感が残ってしまいました。


■ 最後に返事をしない社長に共通する“決定的な欠落”

こちらが仕事を振ろうとしてメッセージを送ると、
返事は返ってくる。

でも、その後にこちらが要点をまとめて送ったタイミングで、
相手からの“最後の一言”が返ってこない。

たったこれだけの話なのに、

「あ、この人に仕事を任せたら不安が残るな。」

と直感的に感じてしまった。

なぜなら、最後に返さないというのは──

  • 依頼内容を理解したか分からない

  • 温度感が見えない

  • 責任を受け取った感じがしない

  • “仕事を取りに行く姿勢” が見えてこない

つまり、こちらが安心して任せられない。

そして一番重要なのは、

仕事が欲しい立場なのに、自分から締めない

ということ。

経営者としては、ここが決定的に致命的だと感じてしまいました。

今回一番感じたのは“温度感”でしたね。


■ 経営者同士のやり取りは、“言葉より姿勢”が見える

一般社員同士のLINEなら、最後にどっちが返すかはそこまで気にしない。

でも、経営者同士のコミュニケーションは違う。

少ない言葉の中に、

  • 判断力

  • 温度感

  • 自走力

  • タスク管理力

  • モラル

  • 約束を守る姿勢

がすべて滲み出る。

だからこそ、“最後の返事をするかどうか” だけで、

「この人は仕事を任せても大丈夫か?」
「こちらが管理コストを負担せずに済むか?」

が分かってしまう。

そして残念ながら、数字を作れていない経営者ほど、この基礎の部分ができていない感じがする。

「きっとお客様にも同じような対応をしているんだろうな」と想像してしまう。


■ 仕事を任せたい相手に共通するのは、たったひとつ

結局、優秀な経営者ほど必ず最後にこう返してくる。

  • 「了解です、進めます」

  • 「承知しました。こちらで対応します」

  • 「ありがとうございます、やらせてください」

たった一言でいい。

でもこの一言が、

仕事を任せても安心かどうかを決める“最後のピース” になる。

逆にここがないと、
「この人に大事な案件を渡したら不安が残る」と思ってしまう。


■ 結論:LINEには、その人の“経営者としての器”が丸見えになる

今回の出来事で改めて思ったのは、

同じ経営者でも、仕事を取りに行く姿勢の差がここまで出るのか。

ということ。

数字を作れない人には、やはり理由がある。

その理由は、派手な戦略や知識の差ではなく、こういう 小さなコミュニケーションの積み重ね だったりする。

だから私は、最後の返信をしない(できない)経営者には最終的に仕事を振らない可能性が高い。

たった数行のLINEだけど、そこに仕事の能力も、姿勢も、人間性も出ると思っている。

古い人間と思われるかもしれないが、そう感じた出来事でした。

著者プロフィール

Lidix

ライディックス株式会社 代表 山上 晶則

東京都で不動産会社を経営しています。
将来的に不動産経済がどうなるかは、あくまでも二次的な要因が大きいため、「国内外の政治経済や金融」、「異業種で成功している事例」などを分析することを得意としています。

このブログでは、現在の経済状況を自分なりに読み解き、時代に合った経営や様々な投資、そして、「何かに依存しない生き方」を求めて日々勉強している内容をアウトプットするために書いています。



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