ビジネスと不動産経済を本気で考えるブログ

2025年を迎えて考えること

新年明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

久しぶりの投稿になります・・・。今年は頑張って不定期になりますが更新しようと思います。

 

さて2025年は不動産経済においてどのような年になっていくのか・・・。

値上げ・賃上げ・利上げの年になっていくとは思いますが、業界的に一番気になるのは利上げです。

 

金利上昇

 

金利の動向は日本の中央銀行である日銀が決めます。

日銀は経済状況を細かく見ながら物価安定のために金融政策を行う。その中心が「政策金利」で、それを元に銀行などの金融機関が預金や住宅ローンの金利を決める。

2024年は3月に17年ぶりとなる利上げを実施し、7月には追加の利上げをしました。

 

2025年は日銀が金融政策を決める決定会合が例年通り8回予定されている。最大の注目ポイントは次の利上げがいつ行われるかです。1月は国会召集日と同じ24日に予定されている。

早ければこのタイミングもありうるが、3月会合での追加利上げが多く予想されるところでしょうね。

ちなみに野村證券による政策金利予想では、80%の確率で2026年末には1%まで引き上げれる可能性が高いとしています。

 

住宅ローン金利

 

2024年に行われた2回の利上げによって、住宅ローン金利の動向には大きな動きが出ています。

変動金利と固定金利の推移が下記のグラフになります。

固定金利が2023年から上がり、直近では住宅ローンの10年固定金利(メガバンク)は1.65%まで上がっている。

一方、変動金利では0.45%と低い水準だが2024年に上昇に転じているのがわかる。

 

 

日銀の植田総裁は、非伝統的な金融政策として行われてきた長期金利の操作をやめて、伝統的な金融政策の短期金利を中心とする政策に切り替えている。

2024年の2回の利上げは、短期金利の政策金利を引き上げているためいよいよ変動金利も上昇に転じたということでしょうね。

ただ、変動金利とひとことで言っても各金融機関でその金利水準は異なります。

現在のところ、地銀が0.74%、ネット銀行0.52%、メガバンクが0.45%となっています。

 

 

注目なのは、メガバンクとネット銀行が逆転し、メガバンクの方が金利が低く抑えられていることです。

 

家賃も上がっている

 

賃貸住宅の家賃動向はどうでしょう。

家賃上昇は特に東京23区で急激です。

 

ファミリー物件に関しては2015年に比べて4割程度高くなっています。]

そして家賃が上がっているのは東京だけではなく主要都市でも軒並み上がっている状況です。

 

 

なぜ家賃が上がり続けているのか。

理由として考えられるはまずは需要面です。

住宅の高騰により購入を控える層が賃貸物件を選んでいるのではないかと考えます。

そして供給の方は建設コストの上昇によって新しく作られる賃貸物件が減っています。新規物件の供給が減ることで物件が少ない品薄のエリアにおいても家賃が上昇する圧力となっています。

また、今後、利上げによってオーナーの負担が増えることを考えると今後も家賃は上がっていくことが予想されますね。

下記のグラフは2015年から今まで、主要都市で家賃がどれぐらい上がったかを金額ベースでまとめたものです。

 

また、30㎡以下における家賃上昇に関しては下記の通り

 

東京23区に関しては1.3万円上昇しています。

今後弊社が供給する新築アパートにとっても追い風になりそうな予感がします。

 

著者プロフィール

Lidix

ライディックス株式会社 代表 山上 晶則

東京都で不動産会社を経営しています。
将来的に不動産経済がどうなるかは、あくまでも二次的な要因が大きいため、「国内外の政治経済や金融」、「異業種で成功している事例」などを分析することを得意としています。

このブログでは、現在の経済状況を自分なりに読み解き、時代に合った経営や様々な投資、そして、「何かに依存しない生き方」を求めて日々勉強している内容をアウトプットするために書いています。



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    ライディックス株式会社のオウンドメディアです。ライディックス株式会社は、東京都練馬区より投資用アパート、戸建住宅を提供している会社です。

    Lidix Onlineは主にライディックス株式会社の代表 山上が考えるビジネス・マーケティングの視点から不動産を取り巻く環境について、情報発信を行っています。

    私達の事業分野である不動産は、あくまで社会経済の一部です。より堅実な投資とは何かを考察するため、日々マクロな視点とミクロな視点で社会情勢を追いかけています。


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