前にレオパレスのブログを書きましたので、そちらかからどうぞ。
簡単に流れをかくと・・・
「レノ」という言われる投資会社(=村上ファンド)が、施工不良等の問題により、レオパレス経営陣が業績予想の下方修正を繰り返していることを問題視し、株主として取締役10人の解任と新しく3人の取締役の選任を提案したことから始まります。
その後紆余曲折あり、2月27日に臨時株主総会で決着をつけることになりました。
ちなみに、『アルデシアインベストメント』は、村上氏と親密な関係とされる重田康光氏が創業した“光通信”系のファンドです。
『現取締役10人全員の解任と、新たな取締役3人の選任』という提案は、親密な関係のアルデシアも英オディも難色を示したそうです。
なぜかというと、このレノの提案は、“※レピュテーションリスク”と 判断したからです。
レピュテーションリスク(英語表記)reputation risk企業に対する否定的な評価や評判が広まることによって、企業の信用やブランド価値が低下し、損失を被る危険度。 評判リスク。 風評リスク。
レピュテーションリスクとは – コトバンクより
その後、“レノ”は、交渉においての常套手段と言われている『ハイボールテクニック』を使う。
『ハイボールテクニック』
①高いボールを(要求)を投げて「それは無理」と思わせ、相手の許容範囲を広げる。
②その後、本命の高さのボール(要求)を投げると、相手はボール(要求)を受け入れやすくなる。
“レノ”の場合は
⑴10人解任という高いボール→マスコミの注目を集め、経営陣にプレッシャーを与える。
⑵上記の要求を取り下げる代わりに、3人の取締役を会社提案にしろ。が第2の要求。
会社提案なれば、株主総会で可決される可能性が高まり、10人解任の要求から逃れられると考える経営者も少なくないところですが、レオパレスは断固として拒否しました。
その後“レノ”は、3人の取締役から1人に減らす修正案を提示したが、レオパレスはあくまでも拒否。
なぜか・・・?
それは、過去に、“村上ファンド”ににらまれた会社で、1人でも取締役を受け入れた会社は、その後の要求に全面的に屈して解体された会社も存在するからです。
ということで、レオパレスは今回の総会で“レノ=村上ファンド”の要求を全面的阻止に成功しました。
しかし、“レノ=村上ファンド”は2月半ばまで株を買い増しているようです。
(なぜ、そこまでしてレオパレスにこだわるのかは前のブログに掲載しています。)
そして次の総会は6月です。
施工不備問題で信用はガタ落ちし、改修工事も未だ道半ばのレオパレス。
6月までに、経営が改善されていなければ、またもや“レノ=村上ファンド”側が何らかの要求をしてくるのは明らかですね。
今後の、IRに注目して行きたいですね。