施工問題で色々世間を賑わせている『レオパレス21』に東京の投資会社「レノ」から社長を含む取締役10人全員の解任を提案するため臨時取締役会の開催を要求さえれたようです。
この「レノ」と言われる投資会社は、あの“もの言う株主”と言われた村上世彰氏がかかわる会社です。
久々の登場ですね。
すでに14%あたりの株を保有しているようです。
そもそも、『レノ』と言われる投資会社はどのように儲けるのか・・・。
レノは旧村上ファンドの流れをくむ「アクティビストファンド」と言われていて、イベントドリブン型ヘッジファンドとも呼ばれているみたいです。
イベントドリブンとは、企業のM&A、経営破綻、事業再編などのイベントを利用して収益を得る手法で、このようなイベントが引き金となり、株価が激しく上下し、その絵動きを収益機会とするようです。
アクティビストファンドは、値ごろ感のある上場会社の株式を取得し、株価が上昇した段階で手放し利ザヤを稼ぐ。株主の権利をフルに活用し、事業提案を行うなど経営陣にも積極的に働きかける。
そもそも、なぜレオパレスを狙ったのか?
それは、株価が割安でキャッシュを比較的豊富に持っているからです。
キャッシュの度合いを測る指標に「ネットキャッシュ倍率」というものがあって、レオパレスのネットキャッシュ倍率は割安と判断したようです。
施工不良の問題が長引いている中、株主として取締役10人全員の解任は妥当な提案といったところでしょうか。
1月6日のレオパレスホームページには、臨時株主総会招集に関するIRも出ています。アクティビストの投資期間は、平均1年から2年半程度と言われているので、今後のレオパレスの対応に注目です。
そして、同じアパート建築・販売を行う弊社としても、より一層注意して施工する必要があることを肝に銘じて今後も携わっていこうと思います。