大好きな「吉牛」の業績が向上しているようなので、調べてみました。
【吉野家ホールディングス】
2019年3月から2020年1月まで11ヶ月連続で前年同月を上回る。
2020年2月期は売上高2150億円(前年比6.2%増)、営業利益36億円(前期は1億円)の増収増益を見込む。
『コア&モア』戦略
●常連客(コア)に来店頻度を高める。
●女性客や子供づれなどの新しい客層(モア)を獲得する。
★コアな顧客向け戦略★
牛肉を使用した商品を多く売ることを軸。
「肉を食べるなら吉野家」というイメージを強化!
『超特盛』『小盛』の新商品
【発想】吉野家の客層は年配が多い→たくさん食べられない→「小盛」
発売当初は、超特盛がよく売れたが、今は小盛の方が1.3倍〜1.5倍ほど売れている 。
★モアな顧客向け戦略★
吉野家の客層は、店内で食べる顧客層は8:2で、男性が圧倒的に多い。
この比率は、競合チェーンと比べても男性比率が高いようです。
そこで、女性が入りやすように店を変えるため「クッキング&コンフォート」と呼ぶ新型店舗への改装を進めています。
郊外が中心で、今後500店舗増やす方向性のようです。
また、現在は数十倍のペースで売れすぎて、販売を中止にしているポケモンとコラボした『ポケ盛』 も新しい客層を掴んだようです。
★広告の工夫★
吉野家は、全国に1200店舗あり、通勤や通学の際に店舗の前を通る人がほとんど顧客のため、行きと帰り1日2回アピールすることができる。
そのため、店頭のポスターにはものすごく力を入れていて、目に一瞬でも入った時に「食べたい!」を思ってもらえるようなポスターにしているようです。
また、吉野家に関しては、流行りのSNSよりもテレビ広告を有効手段としています。
なぜなら、1000万人以上の顧客に来店を促す業種の場合は、テレビ以上に有効な手段はないという考えだからです。
やはりいい商品を作れば放っておいても必ず売れるということはなく、開拓するべくターゲットを明確にして広告宣伝を練るというマーケティングの力は必ず必要ですね。