今日のテレビも『新型コロナウイルス』の話題で持ちきりです。
確かに、感染の拡大を防ぐのも重要ですが、実態経済にも影響が出てきていますね。
OECD(経済協力開発機構)は3月2日、新型コロナが世界経済に与える影響を視野に入れ、2020年の世界GDP(国内総生産)成長率の見通しを、従来の0.5ポイント引き下げた2.4%に下方修正。
すでに、日本経済は、2019年10月〜12月のGDPが年率6.3%減になっています。
2020年1月〜3月期もマイナスになれば、本格的に景気後退になるでしょうね。
【百貨店】
インバウンド需要減で大幅な落ち込み
●J・フロントリテイリング(大丸松坂屋百貨店)
株価騰落率 −28.3%
3月中に4日間臨時休業を実施予定。2月の売上は前年同月比−21.8%
●三越伊勢丹HD 株価騰落率 −30.1%
3月13日まで三越銀座店など平日営業時間短縮。2月の売上は前年同月比15.3%減
●高島屋 株価騰落率 −18.9%
2月の売上は前年同月比12.4%減
大阪店は同25.6%減で大幅な落ち込み。
●エイチ・ツー・オーリテイリング 株価騰落率 −31.3%
阪神阪急百貨店の2月売上は前年同月比1.8減と小幅の減少だが、阪神梅田店は同19.9%の大幅減。
●パルコ 株価騰落率 −0.7%
2月の既存店売上は前年同期比0.7%減少だが、札幌パルコは26.6%減。
【交通インフラ】
中国本土向け航空便は9割減。
●成田国際空港
2月22日までの国際線出国旅客数は、前年同期比17.8%減。中国本土向けは同66.5%減。
●中部国際空港
3月4日、帰国した男性の感染が判明。3月1日から1週間国際部便数が48%減。中国本土向けは同91%減。
●関西国際空港
3月2日から1週間の国際線の欠航が726便(51%減)
●JR東日本 株価騰落率 −13.63%
2月鉄道事業で110億円の減収要因と発表。
●ANA 株価騰落率 −15.46%
3月6日から国内線減便、感染予防のため国内線の普通席で飲み物提供を中止。枕、毛布の提供も中止にした。
●エイチ・アイ・エス 株価騰落率 −35.28%
2020年10月期の通期連結決算の純損益:11億円赤字の見通しを発表。
急速に経営環境が悪化しているのは、アミューズメント施設やスポーツクラブなど人が大勢集まるところ。
東京ディズニーランドとディズニーシーは3月15日まで休園。これにより、JR舞浜駅の利用は70%減少。
3月に上場したフィットネス企業のカーブスも、3月8日〜15日の間、国内2000店で一斉休業すると発表。
千葉の市川市では、感染者の男性がスポーツクラブを利用していたとの報道もありましたね。
【新型コロナ倒産】
アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)は、新型コロナ感染拡大による市場の動揺を受けみえて、3月3日に緊急利下げを決行しましたね。
日本ではこれ以上のマイナス金利の実行は難しいでしょう・・・。
新型コロナ感染が広がっていく中で、より打撃を受けるのは大企業よりも財政基盤が弱い中小企業ですね。
帝国データバンクでは、今後は旅行代理店、イベント会社など様々な業種に新型コロナの影響が 広がって、「新型コロナウイルス関連倒産」が増えると見ているようです。
リーマンショックから約12年・・・。
いよいよ来たかという感じです。
準備はしてきたつもりですが、慌てず腰を落ち着けて挑む必要がありますね。