最近、コロナ後の事業について、色々な方から相談を受けるケースが多いです。
もちろん、同じように弊社としても方向性を色々模索している状況なので、偉そなことを言えた義理ではないのですが・・・。
そんな中、話をしていると、結構な頻度で
「僕はトップよりもナンバー2向きなんですよね・・・」って言葉が出てきます。
こう言う場合の“ナンバー2”って意味は、聞こえ方によっては、
「新しいことは作り出せないけど、誰かが新しく作ったり企画したもには乗っかりたい」
って聞こえなくもないですね。
そんな中、『会社(組織)のナンバー2とは?』の定義で今回は考えてみました。
参考にした文献は、日本におけるイメージトレーニング研究・指導のパイオニアとも言われている西田文郎氏の【No.2理論】です。
その中の一説では、
会社の命運は、トップである社長にかかっています。しかし、会社と言う組織が成長できるかどうかのカギを握っているのは、トップよりもナンバー2なのです。
「目標も」「戦略」もまた「マネジメント」も、実際に社員を動かしそれを模範となって実行し、形にするはナンバー2であり、ナンバー2の責務だからです。また、それができる人のことをナンバー2と呼ぶのです。
私も、様々な不動産会社からオファーを頂きどの会社でも役員を経験して、時にはナンバー2とも呼ばれる立場を経験してきましたが、確かにその通りですね。
どの会社でもトップの意向を察し、理解して、現場を動かすのは、私であるナンバー2でした。
ちなみに、現在の弊社では有能なナンバー2がいるので、いつも感謝しています。
では、それぞれどんなスキルが必要なのでしょう。
トップ(社長)が必要はスキル
- 概念化能力
- 洞察力
- 問題発見能力・解決能力
トップは、物事の本質を見抜き、戦略を立てて、そこから起きる様々な問題に対処する能力が必要とされる。
では、ナンバー2のスキルは
- リーダーシップ
- コミュニケーション能力・誘導能力
- プレゼンテーション能力
- 調整能力
- 交渉力
のようです。
やはり、現場を直接動かすナンバー2には、トップとは違う能力が求められます。
ナンバー2の7つの心得
- トップの考えを徹底的に理解せよ。
- 「自分の美学」を捨てよ。
- ナンバー1に心底惚れよ。
- どうしても惚れられなければ、尊敬せよ。尊敬もできなければ、せめて好きになれ。好きになることもできなければ、形だけでもナンバー1を立てろ。
- 愚直であれ。とことん愚直であれ。
- 大いなるイエスマンであれ。
- トップにヒントを与えて、積極的に助ける黒子になれ。
4つ目がなんとも言えませんね。ここまで無理にいなくても、私なら転職を勧めます笑
私が以前、ナンバー2の立ち位置だった時、もっとトップの意向を理解したいと思い、トップが読む新聞、雑誌、書籍などは全て同じものを買い漁りました。
それらから、トップが今後求める組織や事業の方向性 を理解し、現場を動かしていた経験があります。
また、逆にこんなナンバー2は避けるべしとした特徴もあるようです。
- 利口ぶっている人
- 要領が良すぎる人
- 自分勝手なベテラン
- コンプライアンスの精神に欠ける人
- 自分を大きく見せようとする人
このような方は、ナンバー2には向いていないようです。
また、ナンバー2の決定的な必要な要件として“自己犠牲能力”としています。
トップや会社が 目指す方向に向かうには、時には自分を犠牲にしてまでも突き進むことも必要と言うことでしょうか。
中々難しいですね・・・。
東京はまだですが、各地で非常事態宣言が解除されています。
残念ながら非常事態宣言が解除されても、前と同じような状況には決してならない世界が待っています。
こんな時こそ、トップとナンバー2が手と手を取り合って困難を乗り越える時ですね。
また、こんなに変化が早い時代だからこそ、ナンバー2になり得るタイミングでもあります。
あなたもナンバー2を目指してみるのはどうでしょう?
トップ(ナンバ−1)は、こんな時代だからこそ、最強のナンバー2を求めていることでしょう。