ビジネスと不動産経済を本気で考えるブログ

コロナ禍の中、ケンタッキー“カーネル・サンダース”の不屈の闘志から学ぶ

はじめに

 

コロナの影響により飲食業界が苦境に立たされている現在でも、ケンタッキーの業績は過去最高になっています。

そんなケンタッキーが好調な理由としては3つの理由が上がられます。

 

好調な3つの理由

①ファミリー客を得意とする。

②中食*をメインにし、非接触受け取りに対応

③日常食への最適化

*中食とは・・・市販の弁当や惣菜、調理品をテイクアウトして家で食べる行動のこと。

 

あともう一つの理由としては、本質的な美味しさを追求するこで得た多くの固定客ファンの存在があります。

そして、そんなケンタッキーを立ち上げた人はいつもお店のお店の前で笑っているこの人ですね。

カーネル・サンダース氏。

そんなサンダース氏の生涯は決して平坦ではなかったようです。

しかも、ケンタッキーはサンダース氏65歳からスタートしました。

今回はその成功のポイントをブログで解説していきます。

 

様々な不幸に見舞われた人生

 

カーネル・サンダースは6歳で父親を亡くし貧しかった家庭を支えるために10歳から農場で働きます。

その後14歳で学校を退学してめちゃくちゃに働きます。

働き口は保険の外交員、タイヤの営業など40以上の職を転々としたそうです。

 

初のチャンスをつかむ!

 

タイヤのセールスをしていたときに知り合った石油会社の支配人から、ガソリンスタンドの経営を勧められました。

そして、そのチャンスをものにして、ガソリンスタンドの経営者として独立をすることになります。

 

サンダースの店は、ガソリン給油のほか、サービスとして窓ガラスの清掃や、ラジエイターの水やタイヤの空気圧の点検を実施し、ケンタッキー州で評判となりました。

40以上の転職によって培われたお客のニーズを把握することと、サービス精神が結果としてよかったようです。

 

1929年:ニューヨーク株式市場の大暴落

 

順風満帆に思えたガソリンスタンド経営も、ニューヨークの株式大暴落で一気にピンチに陥ります。

 

 

そして、人のいいサンダース氏は地元農家のためにガソリンを後払いで売っていました。

株式市場大暴落に加えて大干ばつが襲い掛かり、農家の倒産が相次ぐことになってしまいました。

結果、連鎖するようにサンダース氏のガソリンスタンドも倒産してしまいます。

 

シェル石油からの助け舟

 

“捨てる神あれば拾う神あり”で、お客様主体のサンダース氏の経営は高い評価を受け、シェル石油から再びガソリンスタンド経営を持ちかけられることになります。

 

サンダース氏のすごいところはさらに工夫を凝らすことです。

ガソリンスタンドの敷地内にカフェレストランを建てました。

そしてこれが好評で、道路を挟んだ土地を譲られると、そこにカフェレストランを移しさらに大評判になっていきます。

サンダース氏は、州への貢献が認められ、ケンタッキー州から「ケンタッキー・カーネル」の称号を贈られるまでになっていきます。

この時サンダース氏は45歳でした。

 

またもや不幸が訪れる

 

“よりお客様が求めているのは何なのか”を追求した結果、目を付けたのが『フライドチキン』です。

何度も試行錯誤を繰り返して、絶妙のスパイスとハーブの調合にたどり着き、最新の圧力鍋で今日我々が味わうケンタッキー・フライドチキンを完成させることとなります。

しかし、喜んだのもつかの間、火事でお店を全焼させてしまいます。

普通であれば、心が折れてしまうところですが、“不屈の闘志”を持っているサンダース氏は負けません。

自身の作ったフライドチキンを食べさせたい一心で再建に動き出します。

ノースカロライナ州に所有していたモーテルを売却し、今度はレストランだけに絞り営業を再開します。

この時サンダース氏51歳。再々スタートです。

 

そして更なる不幸が・・・

 

57歳のとき長年連れ添ってきた妻と離婚をすることになるのですが、2年後にはレストラン従業員と再婚し、レストラン経営に慢心することになります。

そして、お決まりの困難がサンダース氏にまたもや訪れます。

サンダース氏のレストランがある国道に迂回路ができてしまい、店の前を通る車が激減することになっていきます。

当然、客足は遠のき経営は悪化のいちずをたどります。

サンダース氏が65歳の時、店を売却することになります。

 

不屈の闘志を持つ男

 

65歳の老人に銀行は貸してくれませんでした。

普通であればさすがに諦めても仕方ないのですが、サンダース氏は不屈の闘志を持っています。

フライドチキンのレシピをお金にしようと思い立ちます

『オリジナルスパイスを提供し、調理法を伝授して契約料を受け取る』というビジネスモデルです。

最初は門前払いが当たり前だったようですが、サンダース氏はレストランの裏口で従業員たちに試作品を食べてもらい、その店の調理場を借りて、自身のフライドチキンを無償でお客さまに提供しました。

地道な営業活動が実を結び、契約を求めるレストランが増えていきました。

 

ケンタッキー・フライドチキンが誕生

 

サンダース氏はケンタッキー・フライドチキンのフランチャイズ化に成功します。

74歳でフランチャイズ権を売却した際は、600もの店舗があったそうです。

ちなみにサンダース氏は90歳まで生きられました。

 

まとめ

 

カーネル・サンダース氏に学ぶことは・・・

 

ポイント

①様々な転職をすることは、決して悪いことではない。

②年齢を言い訳にしない。不屈の闘志があれば、何歳でも挑戦は可能。

③商品そのものではなく、作り方を教えて稼ぐというビジネスモデルもある。

 

現在、コロナの影響によって様々な業種が痛手を受けています。

もしかしたら、「もう立ち直れないのではないか・・・」と思うこともあるかと思います。

そんな時カーネル・サンダース氏の話を思い出して、不屈の闘志を呼び覚ますことになれば幸いです。

 

 

著者プロフィール

Lidix

ライディックス株式会社 代表 山上 晶則

東京都で不動産会社を経営しています。
将来的に不動産経済がどうなるかは、あくまでも二次的な要因が大きいため、「国内外の政治経済や金融」、「異業種で成功している事例」などを分析することを得意としています。

このブログでは、現在の経済状況を自分なりに読み解き、時代に合った経営や様々な投資、そして、「何かに依存しない生き方」を求めて日々勉強している内容をアウトプットするために書いています。



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